深い呼吸でからだが変わる―龍村式呼吸法のすすめ
呼吸の大切さを、再確認しました。
著者 龍村修 発行所 草思社 

 口をあけっぱなしで、浅く短い呼吸をする現代人が増えている! この警告に思わずどきりとしてしまったら、胸に手をあてて自分の呼吸を計ってみよう。あわてて「深呼吸」をして、息を大きく吸ってもそれは誤りである。呼 吸の基本はまず「吐くこと」。吐くことを中心に自分の呼吸を観察していると、姿勢の悪さに気づいたり、体の痛みに気づいたりしてくるはずである、とヨガと 日本古来の伝統の呼吸法に精通した著者が、呼吸の大切さと自ら考案した呼吸法を説く。

   きちんとした呼吸法を身につければ、体の疲れや痛みが 取り除かれ、自分の気持ちをコントロールできるようになるのはもちろん、ビジネスの場面での成功にもつながっていくという。呼吸をコントロールするコツを 知ると、自分の呼吸ばかりでなく、「相手の呼吸を読む」ことや「相手の呼吸に合わせる」ことができるようになるからだ。

 「集中力を高め る」「やる気を起こす」「イライラをやわらげる」といった精神力を高める呼吸法から、「歯痛や胃痛を静める」「便秘を解消する」「禁煙・ダイエットを成功 させる」といった健康増進につながる呼吸法。加えて「人生を好転させる」「ビジネスで成功する」「キレない子どもを育てる」といった呼吸法まで、生活のあ らゆる場面で使える呼吸法がイラストとともに丁寧に説明されている。

   呼吸法実践の書であると同時に、呼吸法の理論やルーツが、ことわざや歴史上の出来事も絡めて解説され、読み物としてもおもしろい構成になっている。(篠田なぎさ)