あなたはオプティミスト?ペシミスト?

例えば、大事な約束を忘れてしまったとき、あなたならどう思うだろうか。

A 私はときどき物忘れをする。
B 私はときどき予定帳をチェックするのを忘れる。

Aと答えたあなたは、もしかしたらペシミスト(悲観主義者)かもしれない。

ポジティブ心理学の生みの親マーティン・セリグマン博士。彼が数々の実験によって実証したのは、学校の成績でも、営業の数字でも、プロスポーツの戦績でも、選挙の得票率でも、健康面でも、寿命でも、ペシミストよりも、楽観主義者(オプティミスト)のほうがよい数字をとりやすいということだ。
ある大学の水泳選手たちを調べたところ、オプティミストと判断された選手たちのほうが、ペシミストと判断された選手たちよりも明らかに成績を伸ばした。妻を失ってから六カ月以内の男性の統計を見ると、ほかのどんなときよりも数倍死ぬ率が高い。大統領候補の発言を分析したら、悲観的な発言をする候補よりも、楽観的発言をする候補たちが当選していたなど、挙げればキリがない。
本書には、あなたがペシミストなのかオプティミストなのかを判断するテストがついている。自分がペシミストであることに気づいていない人もいるというから、ぜひやってみてほしい。
「そう言われたって、生まれつきだったり、育てられ方によって身についてきたものなので、いまさらどうしようもないじゃないか!」という方もいるだろう。
だが著者によれば、現在ペシミストであっても、後天的な学習でオプティミスト的な考え方を身につけることができるという。
さらに、いついかなるときでもオプティミストがいいとは限らない。ペシミストはオプティミストよりも現実を把握するのが得意で、安全管理や設計、契約交渉などにはペシミスト的な視点が役立つ。本書で「楽観主義」を身につければ、ペシミストならではの視点をもちながら、オプティミストにだってなれる。